こんにちは!
今回は、2019年6月に放送されたドラマ『パーフェクトワールド』 の感想をまとめてみました。
主人公・鮎川樹(松坂桃李)は、事故がきっかけで心を閉ざしてしまいますが、高校の同級生・川奈つぐみ(山本美月)と再会することで、諦めていた恋に踏み出します。
思い通りにならない葛藤や、相手を思う優しがとても切ないストーリー。
お互いにとって何が最善なのか考えさせられるドラマで、恋愛中の方や、好きな相手がいる方にお勧めです。
ドラマ『パーフェクトワールド 』の感想まとめ!鮎川樹と川奈つぐみの純愛ストーリー
あらすじ・見どころ
このドラマは、事故で下半身不随になってしまった主人公と、高校時代の同級生のつぐみが様々な困難にあいながらも、愛情を育んでいく感動のドラマです。
大学生の頃の事故で車椅子の生活になってしまった鮎川樹。
理解のある経営者のもとで建築士という仕事を通して、ハンディがあっても生活しやすい視点を設計にも活かすなど、仕事に邁進していました。
しかし、事故以来、自分の本当の心は閉ざして生きてきました。
そんな樹の心を動かしていくのが高校時代の同級生、つぐみという女性です。
つぐみは学生時代、樹のことが好きだったこともあり、再会した樹を改めて好きになります。
つぐみには樹のハンディなど関係なく、純粋に樹を好きになりますが、一緒に何かをするときに、ハンディのある彼と付き合うこと、結婚を考える時、現実を突きつけられ、自分の無力さを感じるようになります。
それでも、それを一つずつ乗り越えていく時の心の動きや葛藤、つぐみの姿がとても健気で一番の見どころです。
又、そんなつぐみの思いに樹の心が少しずつひらいていきますが、好きになるほど、その思いを感じるほどに自分の無力さを痛感してしまい葛藤します。
相手に対してどうすることが幸せなのか、お互いがそれを考えるがあまり、切ない展開にもなります。
色々な事を考えさせられるとともに、それを乗り越えていく姿が見どころです。
感想レビュー
何が正解で、何が大切なのか・・
ハンディや困難をもって生きている人はたくさんいます。
しかし、実際、本人が感じている苦労や悩みは人には一見わからないものです。
はたから見ると自然にそこにいるように見えていても、本人は自分のその状態を受け入れ、努力し、色々なものを乗り越えて、そこにいるのかも知れません。
普段の生活の中で色々な人たちと触れ合う中で、誰か困っている人をみかけた時、特別でなく、自然に自分のできることをサポートできたらという思いが強くなりました。
また、このドラマは立場によって違う事を感じるのかも知れないとも思いました。
親の立場、当人の立場ではもしかしたら随分違う思いを持つのかも知れません。
子供は当事者なので自分が受け入れられて幸せならばそれでいいと考えます。
その一方で親は子供の幸せを願うので、困難が予想される生活はさせたくないと考えます。
けれどお互いの気持ちを考えれば、どうすることが一番いいのかということは中々断言できないようにも思います。
お互いに意見がすれ違った時、相手のことを思っての対立は悲しいことです。
自分の思いを心に留めず、困難な時ほど、心をひらいて話をすることが大切なのかなと思いました。
思いやりを持って過ごしたい
このドラマを観る前は、車椅子の方に対して、あまり気持ちの部分で考えることがありませんでした。
このドラマを観て以降は、レストランは車椅子で入れるのかなとか、バスに乗る時はどうするのかなとか、ここは狭いから車椅子では無理だろうなと言う感じで、バリアフリーにも目を向けるようになりました。
都内は道も飲食店なども狭い所が多く、安心してどこでも行けるというのにはまだ不十分な場所が多いのかなと感じています。
また、ドラマを観た後は車椅子に乗って生活している人の気持ちを考えたり、動きを目で追うことが増えました。
街中で目にする殆どの方は、手慣れた様子で車椅子を扱っているのですが、注目していると時々困っている人を見かけます。
ドラマの主人公が特別扱いされることを嫌がっていた印象があったので、ただ単に手を貸すと言うよりも、困っている人を見たときに、どう手を差し伸べるのが相手にとって良いのかということを考えるようになったと思います。
距離感が難しい時もありますが、自分がそんな場面に出会ったときにさり気なく、上手く援助できたときには自分でも良かったなとホッとします。
よく見れば自分の周りには色々な方がいるのだと、車椅子の方以外にも、外からは見えない困難を抱えている方もいることを改めて思った時、人に対して思いやりを持って過ごしたいと考えるようになりました。
相手を思う優しさが切ない
恋愛ドラマの多くに、駆け引きのようなハラハラドキドキの展開が面白いということがありますが、このドラマは恋愛感情だけではなく、純粋に相手の幸せを考えた時、自分がどうすべきなのかということを考えさせられる純愛ストーリーだと思います。
突然の事故は誰にでも起こりうる事で、それまで普通に生きてきた人ほど、人生の途中でハンディを追ってしまった時に、諦めるものや受け入れることがたくさんあるのだと思います。
このドラマは、その一つ一つの葛藤や思いを丁寧に描いています。
主人公が閉ざした心をどのように開いていくのか、そこには支えになった人たちや愛する人の存在がとても大きいのだなと感じることができます。
そして支える側も、主人公同様に色々な思いを持ちながら、目の前の困難を乗り越えていくのですが、主人公を支える看護師や、つぐみを思う同級生など、それぞれの立場から、相手のことを考えて自分の思いに反した結論を出していく・・。
優しさのあり方なのかも知れませんが、なんとも切ないです。
まとめ ドラマ『パーフェクトワールド 』の感想まとめ!鮎川樹と川奈つぐみの純愛ストーリー
最後に
何が正解で、何が大切なのか考えさせられますが、二人の周りを取り巻く人々のそれぞれの思いは違っても、相手の幸せを考えてという点は皆一緒なのだと・・。
もし自分が鮎川樹だったら・・。川奈つぐみだったら・・。
そんなお互いの思いに寄り添って見てみるのも良いかも知れません。
普段何気なく接している方達への感謝や想いやりの気持ちが溢れてくるのではないでしょうか。
最後までご覧頂きありがとうございました。