アンサングシンデレラ

「アンサングシンデレラ」8話のネタバレと感想!瀬野の病気とは!?

テレビ朝日木曜劇場で放映されている「アンサング・シンデレラ」。

石原さとみさん演じる薬剤師・葵みどりが、患者と薬を通して対話する医療ドラマです。

今回の第8話のテーマは、「最後まで看る」。

終末医療や在宅医療など、末期患者との対話に葵が挑みます!

SNSでの感想やネタバレを詳しく調査したので、一緒に見ていきましょう!

「アンサングシンデレラ」8話のネタバレと感想!瀬野の病気とは!?

終末期患者との向き合い方

葵は、病院と地方薬局の連携強化のため、部長の飯田から2週間の出張を言い渡されます。

そのテーマは、在宅医療患者を診ることでした。

近所のドラッグストアに勤務する薬剤師・小野塚と共に、終末期患者の一帯を巡ります。

 

今回見ることになったのは、病院薬剤部の先輩である荒神寛治さんの妻・泰子さん。

泰子さんは8年前に大腸がんを患い、再発後は肺、肝臓、そして脳に転移。

この時点で1あと週間ほどの余命だと、かかりつけ医から宣告されていました。

さらに末期がん患者である康子さんは、3日後に寛治さんとの銀婚式を控えていました。

康子さんは、再発後も病院で治療を受けましたが、「あなたと過ごした家に帰りたい」、寛治さんも「家で手品を見せたい」と2人が在宅医療を強く望んだため、このような形になったというわけです。

 

今では、終末期になると家で看取るというのが多数派になってきています。

「本人を苦しめたくない」という思いから、延命治療はやらないと決断する家族も多くなってきています。

 

葵は荒神夫婦にそっと寄り添い、夕食を一緒に食べたり、銀婚式に見せる手品を手伝うと言い出します。

 

一方小野塚は、「僕はそこまで手が回らない。葵さんのようにできない」と戸惑いつつも、結局手伝うことに。

 

そして、銀婚式前日。

康子さんの処方箋としてモルヒネが投与されていました。

 

この「モルヒネ」という言葉を知っている方は多いでしょう。

末期がん患者の多くが使う、痛み止めの薬です。

しかし、増量の副作用で泰子さんは全身の痛みがより強くなり、苦しみ始めます。

 

そんな泰子さんに、寛治さんは鎮静剤のミタゾラムを打つことを検討し始めます

ミタゾラムの効能は意識が混濁し意思疎通が困難になる代わりに、痛みはなくなります。

寛治さんは、最後の願いとして「銀婚式が終わってから鎮静剤を!」と懇願します。

痛がる泰子さんのことを精一杯想って、「せめて銀婚式だけでも祝いたい」という寛治さんの気持ちが、よく伝わってきますね。

 

そして、銀婚式当日。

寛治、葵、そして小野塚がスタンバイし、手品を披露しようとした次の瞬間。

泰子さんが、痛みに耐えかねて叫び声をあげ暴れ始めたのです

突然の事態にパニックになる寛治さんですが、すぐに康子さんをかばい「早く鎮静剤を!苦しめたくないんです!」と強く葵たちに訴えかけるのです。

 

このシーンは本当に苦しかったですね。

寛治さんの泰子さんへの溢れんばかりの愛情がひしひしと感じられました。

結果鎮静剤が打たれ、泰子さんは意識がほとんどなくなります。

寛治さんは泰子さんの手をそっと握りしめ、「今までありがとう。本当によく頑張ったね」と感謝の声を掛けるのです。

死期が近い患者の多くは、たとえ意識はなくとも耳だけは最後まで聞こえています。

本当に素敵な夫婦だなと、心に響きましたね。

 

SNSでも、感動した!という声がたくさんありました。

 

葵たちが奮闘している一方、後輩の相原にもある患者が・・・。

患者の未来を見ること

相原は、アレルギー性鼻炎患者である増田航平の風薬指導を行っていました

しかし、頻繁なうえに「多めにほしい」という航平の態度に強い違和感を覚えます。

さらに航平の妻である瑞希は出産を控えていました。

瑞希によれば、息子の翔太は目のかゆみを訴えており、航平は服薬であるセレスタミンを飲ませてしまったとのこと。

つまり、航平は自分の薬を使い回していたというわけです。

 

実は、このセレスタミンという薬。

主にアレルギー症状や炎症を抑える成人向けのものなんです。

子どもに与えると、肥満や低身長などの成長障害を引き起こすリスクがあります

 

知識もなしに使い回しをすると、様々な疾患や中毒を引き起こしてしまうんです。

”薬剤師の醍醐味”が隠されたワンシーンですね。

 

相原が概要説明していると、副部長の瀬野が登場。

瀬野は「子供によるセレスタミン服用のケースがなかったのは、医療従事者が抑制してきたから。私たちは、患者を看取ることも患者の未来を見ることも大切ですから」と真剣なまなざしで声を掛けます。

この瀬野のセリフには、強い説得力がありました。

薬を機械的に与えているだけでは、まだ薬剤師とは言えないでしょう。

経過を観察して、患者が”元通りの日常”に戻れる手伝いをするのが、本物の薬剤師です。

 

瀬野副部長の佇まいには、多くの視聴者が惹きつけられたようです。

まとめ「アンサングシンデレラ」8話のネタバレと感想!

薬剤師は、患者を後ろからさりげなく見守る最後の砦。

生半可な気持ちでは、決して生身の患者と向き合うことはできません。

死が迫っている末期の患者への対応であれば、これまでの経験が全てです。

患者の想いを汲み取りながら、練習と経験を積み上げて自問自答を繰り返しながら、

薬剤師も患者といっしょに成長していくのでしょうね。

 

さて次回は、「瀬野副部長に命の危機!

ドラマ半ばでも何度か腹をおさえたり、倒れ掛かったりしていた瀬野ですが、

最後のワンショットでついに吐血!

 

葵はどう立ち向かうのか!?お見逃しなく!

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!