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ドラマ『きのう何食べた?』の感想をブログでまとめてみた!

2019年4月にテレビ東京で公開された、ドラマ『きのう何食べた?』を最近みる機会があったので感想をまとめてみました。

『きのう何食べた?』は、筧史朗(西島秀俊)と、矢吹賢二(内野聖陽)のW主演で注目を集めた作品です。

ドラマ『きのう何食べた?』の感想をブログでまとめてみた!

感想

同性愛者が主人公の物語

これまでほぼ恋愛というと、当たり前のように異性愛が圧倒的でしたが、日本でも同性愛に寄り添う社会になりつつある中でこのドラマは本当に今までにない視点を与えてくれるドラマでした。

2人が同棲する日常の中でご飯を一緒に食べるシーンを主に描いているのですが、とても毎回おいしそうで健康的な節約料理です。

しかも料理中に呟きながら作っているので、見ている人は気軽にできそうで今度私も作ってみようかなと思わせてくれる料理レシピになっています。

料理上手で職場にはカミングアウトしていない弁護士の筧史郎と、職場では店長や同僚と恋人話を夢中にしてしまい、ちょっと散財してしまう美容師の矢吹賢二の二人の会話はどこか家庭的で知らないうちに物語に引き込まれてしまいます。

 

結婚て何?

2人を取り巻く人間関係も魅力的です。

特にお正月に史郎が実家へ賢二と一緒に帰り、両親に会わせる会がありますが、私自身は同性愛者ではないのでその悩みや家族との関係、周りの人へのカミングアウトなど想像を超えるほどの苦労があると思いますが、それらを汲み取ってくれ、まるで同性愛者の方々の心に寄り添っているドラマのように見えました。

また、結婚のように契約があるわけではないので、お互いに相手を気遣い、好きな桃を買ってきたりするちょっとした優しさを続けないと自分たちはすぐ切れてしまう脆い関係なんだという言葉に、結婚とは何だろうと考えさせられました。

 

偏見を捨て言葉に気を付けたい

私はこのドラマを観て少しなりに同性愛者の気持ちに寄り添え理解することができました。

マイノリティの存在に改めて気づき、その人たちが自然に何でも語り合える社会が心地よく、みんなが生きやすいのはわかっていても、やはりその存在に対して偏見があったりして、堂々とカミングアウトできていない現代が浮き彫りになっています。

そんな中でも買い物先で出会った主婦の佳代子に話を聞いてもらったり、交流が深まり近所づきあいをしていく普通の生活を望む社会であってほしいです。

特にドラマの中盤でカップルが他に2組登場し、レストランで食事をする際にも周りの視線を気にしたりしてしまう動作が少し悲しく思えました。

最後、主人公2人が可愛いカフェでお茶をしている時も、周りは女性ばかりでしたが、視線を気にしながらもやはり自分たちはそれでも堂々としていればいいという考えを史郎が持ち始めたのはいい方向に向かっていると感じました。

また、家族の良さや維持していくことの難しさ、賢二が勤めている美容院の社長と奥さんの浮気騒動から結婚の大変さと夫婦の葛藤を表していました。

日本は同性愛者の結婚を認めていないので、遺言で遺産を渡すために養子にしたいという問題や子どもがいないから節約しながら幸せに生きる現実を知ることができる内容でした。

また、もしかすると自分の周りにも自分が気づいていないだけで、同性愛者や様々な考えを持った人がいたりするので、言葉に気を付けようと思いました。

それは同性愛者だけでなく、マイノリティの存在を考えるということです。

在日外国人だったり、様々な方の立場を考えて話すようにしています。

それと少しずれるかもしれませんが、芸能人のスキャンダルなども似ているように、関係の無い立場の人間が他者を攻撃しすぎるようになっているようにも感じるので例え行いが悪くても両方の考えを持つようにしています。

 

勇気づけられる内容

このドラマは、同性愛者の方は勇気づけられる内容だと思います。

きっと自分だけで悩んでいる人たちが多いと思うので、そんな人たちにはおすすめです。それ以外にもその同性愛者の家族や友達、少しでも身近にそんな人がいる人は見ていただいて、理解を深めてほしいと思います。

このドラマの史郎の両親は理解ある方だと思います。

なかなかあの年代の人たちは、あそこまで分かってあげられる人が数少ないはずです。

私が以前勤めていた会社では、年配の人たちが多く、昔ながらの子育てや日本教育を女性中心に行うべきだと考える方針の団体でした。

そんな人たちにも見てほしいと思いましたし、特にトップの理事長には見てほしいと思います。

排除するのではなく、共存する社会になれるよう願います。

また、他におすすめしたい人は同性愛者の子どもや思春期の学生たち。

大人になってわかることは沢山あると思いますが、子どもや学生のうちは誰にも打ち明けられず自分の中で悩み続け、気持ちを押し殺してしまうばかりです。

誰かに相談できる環境があると少しでもホッとするのではないかと思います。

このドラマの魅力的なところは、最後の、史郎の家で賢二と史郎のお父さんがアルバムを見ながら史郎の思い出を語る時に、お父さんが当時から思っていた疑問を即座に同じ立場の賢二が答えているシーンは本当によかったです。

その答えにお父さんも納得し、思春期に向き合えなかった息子の気持ちを今考えることができた様子で、胸が熱くなりました。

まとめ!ドラマ『きのう何食べた?』の感想をブログでまとめてみた!

最後に

このドラマを観て私なりに同性愛者の気持ちに寄り添え理解することができました。

また、家族の大切さや、だれかが傍にいる大切さにも気づけました。

今自分の身近にいる人たちを大切にして、優しさをあらわしながら、ありがとうと感謝を忘れないようにしようと思います。

最後までご覧頂きありがとうございました。